外国語を学ぶ意義について

 外国語を学ぶ意義として真っ先に挙げられるのが、得られる情報の拡大という点にある。ある物事を調査する際、一つの言語しか知らなければ、調査媒体は当然その言語で書かれているものに限定されてしまう。もちろん、現在では自動翻訳ソフトと言うものがあるが、その精度については、はなはだ疑問が残るレベルである。文献を探す際、その本の翻訳版が出ているとは限らない。外国語を学ぶことによって、得られる情報が広がるのである。例えば、フリー百科事典として知られるウィキペディアにおいて、日本語版で探してもよい結果が得られなかったら、次に英語版で検索すると、よい結果が得られることがしばしばある。以上のように、外国語を学ぶことにより、情報収集をより有利に進めることが可能になるのである。特に世界的に最も普及している言語の一つとして「英語」があるが、この言語を知らないことは世界の情報の99%を捨てていると言っても過言ではない。
 外国語を学ぶ意義として他に、コミュニケーションをとることのできる対象が広がることである。その言語を介して多くの出会いをする機会が増える。異国人との交流により、文化の違いを知ることで自国を相対化してみることが可能になり、視野を広げることにもつながるのである。